治療の期間と流れ

　治療期間についてはひとりひとりの患者さんの治療方針、お口の状態により千差万別です。具体的な治療期間は、その患者さんの精密検査を行い、個別の治療方針を立案してご説明しております。
　一般的に矯正装置をつけて治療をする期間の幅としては、お子さまの時期の矯正治療で6ヶ月～2、3年、永久歯列の矯正治療で、1～3年の期間の範囲内でしょう（保定期間は別）。予想治療期間については、矯正医から必ず事前説明がありますのでしっかりと説明を受けて下さい。

　ただ、矯正治療期間は、以下の事由により延長することがあります。

歯ブラシの不良による、虫歯、歯肉炎の発生
（場合により、改善するまで一時矯正治療中断します）
治療予約日のたびたびのキャンセル
矯正医の指示する口腔内ゴム、ヘッドギア等の不使用、非協力
患者さん固有の、舌で歯を押す癖、歯の形態、骨の固さ、特殊なかみ合わせ
（治療初期にわかるのでその時点で説明します）

　矯正医から伝えられた予想治療期間より、実際の治療期間が大幅に延びてしまう場合には、上に述べた事を含めて何かその理由があります。
　説明より期間がかっているが、「いつおわるのだろうか？」という不安は胸にしまわないで、担当医より説明を受けて早く解消するようにしましょう。

一般的な矯正治療の流れ

1.初診・相談: お口の中の診査と問診を行い、おおよその治療期間、矯正装置と費用のご説明をします。
２．精密検査: 顔、顎、歯のX線撮影や歯型の採取をします。または並び、顔面形態、顎の関節などの細かい分析や検査をします。
３．プレゼンテーション: 検査結果から治療方針や使用する装置、期間、治療費などの詳しいご説明をします。最近では、コンピューター診断により治療後の顔の変化を見ることも出来ます。
４．装置前準備: 矯正治療中の正しい歯のみがき方を、十分に時間をかけてご指導します。また、虫歯、歯槽膿漏の箇所がある場合は、この段階で治療いたします。
５．装置作成: 矯正に使う装置(ブレース)により異なりますが、2～3回に分けて装着します。
６．治療: 治療完了までに月に１～2回の割合で、定期的に通院していただきます。
７．保定: 治療後の歯並びを安定させる為、保定装置を使用します。3～6ヶ月に一度程度、1～2年間通院していただきます。

わかる矯正歯科

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